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本日はクリスマスイブです。更新は28日前後になるはずですが、執筆の現時点は2003年12月24日。
前回こそドラマティックの贄に差し出した愛人ですが、聖夜ぐらいは贅を給してやろかと人差し指で図案しつつ、我が即物主義もといアンチロマンティック主義はどうも、書き出しから上手くいかない予感がする。さて本文。
23回目を迎えた正真正銘クリスマスとはいえ、老サンタは子供の頃に死んだ。彼のために出来ることと言えば。とりあえずオリオン座は三ツ星の、右から一つずつに三度合掌。あのどれかがサンタさんに違いない。そう子供の頃に直観して以来、残りの二つは恵比寿と大黒。とはいえあんまりマセた設定でした。
済んだら颯爽と一言言わせて貰います。「メリー・クリスマス!」ああサンタさん、見ていますか?
「メリー・クリスマス!」残念ながら我々、クリスマスを迎える言葉をほかに知らない。街を彩る電飾にサンタさんを偲びつつ、浮かれた世間に苦笑い。「メリー・クリスマス。」もとい「こりゃあ・踊らにゃ損。」
ともあれ折角だから前回の続きを。いつかの晩夏、英国にて胸痛めた劇情を告白します。
顔も知らないロンドンっ子に突然、お前の正体はゲイだと指弾されましたっけ。「お前のトラウザーズは、ゲイのそれだぜ。」つまりアフリカンな彼のビッグマウスは、僕が履いたタイトなブラックジーンズについて言ったわけです。トラウザーズとは良い響きかな。ウットリしつつ、褒め言葉と一瞬勘違いしました。
後になって知りましたが英国ではズボン一般のことをトラウザーズと言うんですね。この日アッパークラス街を探索するため、余所行きのブラックジーンズを穿いていたのです。
英国の一般的若者の下半身には、すっかりオーバーサイズ志向が定着しているようです。皆Tシャツにブルージーンズを穿き、そして一様に腰まで下げていました。日本人のやるそれと違って、ダラシナイ感じも不潔な感じも受けません。しかし所詮は真正ミュージシャン崩れ、猫背思想の表れと言えるでしょう。そこで曇り空は鉄の味ことロンドンにはタイトなお洒落ロックンローラーが似合うわけですが、しばしば街ゆくタイトな人。須らくゲイ尻を積極的にフリフリしちゃっていました。歩き方が積極的なうえに、だいたいブランド物のポシェットを下げているのですね。ジーンズのシルエットでゲイ、ヘテロ、見事住み分けるダイナミズムに思わず空咳。次。
「ゲイみたいだぜ。」と言われて僕が何を思ったか。今となっては知る由もありませんが、とにかく新鮮だったのは確かです。だって日本にいるとゲイのこと分からないじゃないですか。一方「女性的ですね。」という言葉は日常を飛び交いますが、それはもはや日本男児の大好物。鼻持ちならないけれど仕方無いと言えますよ。だって男なんて趣味悪いと男女互いに知ってるじゃないですか。これじゃゲイは増えませんし、ゲイのこと分からないままですね。僕は嫌です。
真打ちクリスマス効果で、思わず男女問題に脱線しました。ゲイ認定が迷惑な、もとい外国人女性にモテたい僕は、その後このゲイジーンズを捨てた。後悔の石綿を摩り摩り、選んだのは元の鞘ことボロボロのジーンズです。もっと言えばリーバイスの646番、ヒップがタイトでヒールな奴です。破れるほどにヘテロ感が染み上がるのは不思議としか言えませんが、ともかく何だか男らしい気分になれるんですね。
ザクロカン第五回で行った悪名高い赤札。あれはこれからも続けますよ。その場にいたセクシーな異性に赤札を手渡すってアレね。お客さん同士で合コンさせたいんじゃないです。互いのことが、フィードバックの対象になった方が良いと思うんですよ。それに性的アピールのある人間が一人もいなかったら、どんな場所でもつまんないじゃないですか。ニルバーナ生まれギターポップ育ちはシャイなところが愛嬌ですが、思春期じゃねえんだから脂汗浮く。水中花の如く特別なアピールを、思う存分褒めちぎってみましょうよ。
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